国際捕鯨委員会
国際捕鯨委員会(IWC)内での日本の立場、相当に厳しくなっているようです。
生息数が回復しているクジラを対象に商業捕鯨を再開したいと日本が提案
しましたが、4分の3以上の賛成を得られず。
IWCでは、重要な決定を行うには、4分の3以上の賛成が必要ですが、一定の
条件を満たせば4分の3以上ではなく過半数で決定できるように手続きの変更を
変えることも日本は提案していましたが、今回の総会では結論が出ず。
日本は、IWCをクジラの持続的な利用と保護について話し合う場と考えて
きましたが、IWC参加国の多くはクジラの保護のみについて話し合う場と
考えており、しかも科学的な知見に基づく意見交換ができないような
雰囲気になっているようです。
日本が今後できることは、クジラの生息数の増加によって、海の生態系に
大きな変化が起きている(ホオジロザメなどが増えている、クジラが大量
消費するので魚が減っている)という研究結果を積み重ねていくことと、
IWCという枠組みを揺さぶることですね。 枠組みを揺さぶるというのは、
ドナルド・トランプ的な手法で、好きではないですが、分担金の拠出を
10年間くらいストップしてみる。 IWCからの脱退も検討が始まっている
ようですが、国際的な枠組みからの脱退は想定外のダメージまでくらって
しまいそうなので、最後の手段としてとっておいてほしいです。